警察組織の真実ブログ

元警察官として、警察組織の真実を明らかにし、現在の警察組織の改善を図る。

元警察官として警察組織を客観的に語る①

皆さん、はじめまして。元警察官の私が、皆さんが警察に対して抱いているイメージ、疑問について、客観的事実に基づいて解説致します。

まず、第一回目のテーマはこちら。

【警察にノルマはあるの?】

良くこのような質問を受けますので、客観的事実に基づいて回答致します。

まず私の警察官としての経歴ですが、大手住宅販売会社で3年間営業として働いた後、大卒(MARCHの何れか)警察官として、関東の某県警を拝命。

6か月の警察学校(成績トップ10パーセントに与えられる賞である優等賞受賞)

田舎警察署に配属。ここで、1年半の交番勤務(地域警察官)1年間(駐在所勤務)

巡査部長へ昇任。県内一番忙しい警察署の交通課取り締まり係3年。都内警察大学校にて2年間外国語を学ぶ。県警本部で国際犯罪捜査3年。中堅都市で3年間刑事課(組織犯罪、薬物銃器関係)。退職。となります。退職後の現在は民間企業で働いております。

ですので、1,2年で辞めてしまった警察官、ずっと同じ畑の警察官、警察官しか経験のない方よりも、幅広く経験がございます。

 

さて、今回のテーマ【警察にノルマはあるの?】について解説していきたいと思います。

答えは:あります。

むしろ、ノルマに追われている。という回答がふさわしいかもしれません。

■地域警察官のノルマ

交通違反の取り締まり。1回の勤務で1,2件。交通安全期間中は、5,6件。

職務質問月間期間中は、職務質問にて、自転車泥棒、バイク泥棒、自動車泥棒、薬物中毒者などの検挙をしなければならず、検挙がない地域警察官は、非番、休みでも出勤し、なんでもいいから捕まえまえなければ、地域課長に怒られます。

なんでもいいからってなんやねんと思うかもしれませんが、実際、スーパーのかごを家に持ち帰っているおばちゃん、おじいちゃんなんかも、列記とした泥棒ですので、そんなんも狙います。

■交通課のノルマ

こちらも、取り締まり係の警察官にはノルマがあります。

交通課取り締まり係の警察官に対しては、飲酒運転取り締まり月間。速度取り締まり月間。シートベルト取り締まり月間などなどがあります。飲酒運転取り締まり月間の際には、何としても飲酒運転を決められた数捕まえなければ、課長の評価が下がってしまいます。結構プレッシャーかけられます。

課長によってはブラック企業の営業並みのプレッシャー「やめちまえ」などと怒号もあります。

■刑事課のノルマ

他の課に比べ、警察官の花形である刑事課はノルマが厳しくありません。

その中で唯一ノルマが厳しいのは、薬物係の刑事。他の警察署の薬物係との競争です。

班長が本部へ戻る為。)薬物事件は、受け身の捜査では、犯人を捕まえる事は難しく、刑事が主体的に情報収集、捜査をしていかなければ、犯人を捕まえる事が難しいという特性があるためです。

一方、その他の刑事、例えば強行係(殺人や傷害事件担当)、泥棒の担当刑事などにも、ノルマはありますが、彼らには常に事件が舞い込んできますので、ノルマを設定しなくても自動的に働かざるを得ない状況(激務。休みは月に2,3日)にいます。ですので、ノルマに対してうるさいことは言われません。

【まとめ】

このように、警察官も、民間企業同様にノルマが設定されています。

それは、当たり前の話ですがノルマがなければ、仕事をしないからです。

一部の警察官を除いては、ノルマがなければ、絶対に主体的に仕事をしません。

特に交通違反。善良な皆様には理解できないかもしれませんが、交通違反で捕まる方の中には、非常に高い確率で、ヤンキーの部類に入る皆様がいらっしゃるのです。

彼らにとって制服を着ている警察官は怖くない。結構な確率で噛みついてきます。

できることなら、交通取り締まりはやりたくない。というのが、大半の警察官の心の中だと思われます。

皆さんはノルマがあることに対してどう思いますか?

私は、警察のノルマに対しては賛成です。なぜなら、やはり、ノルマがなければ仕事をしない警察官も多々いるからです。

ただ、そのノルマももっと、地域の特性を考慮した上で設定すべきです。

山奥の村で、自転車泥棒捕まえろと言ったって、自転車なんか走ってません。

自転車泥棒捕まえられないから、スーパーのかご泥棒を捕まえなければならない。

 

そして、サービス休日出勤をさせられている警察官も数多くいます。

警察官に労働基準法は適用されていない。

これも事実だと思います。

警察署の予算によって、残業代も各種手当も違う。

警察には未だに明らかにされていない事実、闇が隠されています。

警察官を辞めた人間であるからこそ、訴える事ができる真実もあります。

今後も引き続き、テーマ毎に書いていきますので、よろしくお願いいたします。